何も考えずに12万文字のラブコメを書き始めてしまった男の末路

こんにちは。戸津坂京介です。

まるでnoteのタイトルのような感じでブログのコラムを書いてしまっているのですが、それは現在私が自動書記のように、あるいはショパンの連弾のように何も考えずにキーボードを打つ手を滑らせているからなんですよね。

おそらく私はこのページを一時間ほどで書き上げてしまうと思うのですが、だからこそ油断していたのだと思います。事の顛末は

本記事に遡るのですが、この頃の私は執筆を舐めていたと言わざるを得ません

甘かった見通し

私はWEB小説についてデータをまとめるのが好きで、そういった記事を書いていたのですが、つらつらと小説について書き連ねていくうちに、単にデータを調べるのでなく、実際に自分が小説を書いてデータを取ってみたいと思うようになりました。

その調査をするに当たって、私には執筆経験は全くございませんでした。ですが、数年間キーボードをタイプしなかった日はないというくらいブログ記事は書いてきましたので、心のどこかで「WEB小説ならば数日、本気を出せば完結できるのではないか」と思ってしまっていたようです。

そんな甘々な私は、上記にリンクを貼った「【あなたは読者をフっていませんか?】なろうやカクヨムで読まれない人は「検索PV」を捨てているかもしれません!」という記事において、タグ人気の有効活用の方法を模索、提案しています。

そして、私自身でその結果を測ってやろうと私は意気揚々と筆を執った次第でございます。。

予定では12万字のラブコメで、タイトルは『女子高で彼女を先輩にNTRた私が異世界でVtuberをする話。~ヤンデレの元カノに身バレしないかヒヤヒヤです~。』。これでもかと人気タグを詰め込んだ作品ですね。

別に人気タグを組み合わせることに意味はないと考えているのですが、一応実験的に書くにあたってこういった作品の方がデータが取りやすいかなと思いました。

それに加えて、他にも私のようにWEB小説に関するブログをお書きになっている人の中で、実際の投稿経験がないのは私だけだという劣等感もあったのだと思います。

とても浅ましい考えなのですが、実験に使用するにはあまり愛着を持ちすぎてもと思いましたし、何をするにも「パイロットフィッシュが必要である」というのは私の経験に基づいた持論でありました。パイロットフィッシュというのは魚を買う際に水に問題がないか、一斉に放流する前に一匹だけ投入する魚のことをいうのですが、私自身難しいブログに一度目から挑戦して苦労した覚えがありますので、何も考えずに書けるような作品がよいなと思ったのです。

実際には書いてみたい物語は他に沢山あるのですが、だからこそ安全牌をとってそれらの本命は二回目以降の執筆に回し、私は『女子高で彼女を先輩にNTRた私が異世界でVtuberをする話。~ヤンデレの元カノに身バレしないかヒヤヒヤです~。』を書き始めました。

ですが、そんな私の、作品というパイロットフィッシュを見殺しにしようという施策は見事に失敗しました。

リライトの輪廻にはまるわけ

現在私は一週間ほど執筆を続けているのですが、一話あたり6000字の物語が、現在3話しか書けていません。いうまでもなく実験としては破綻していますね。どれだけ期間をかけるのだという話にもなってしまいます。

理由は単純で、作品にめちゃくちゃ愛着が湧いたからです。当初の私の腹積もりでは、今書いている作品が0PVの大失敗に陥っても、「この作戦は成り立たないな、他の目線を持ってみよう」、と路線を変更出来たかもしれません。

ですが、今私が自分の作品を投稿して0PVであれば、多分泣いちゃうと思います。つらたん。

書く度にキャラに、ストーリーに愛着が湧き、そうなると私に出来ることはより面白い物語を書くだけになります。私は小説を数行書く度に一から読み直し、何度も表現を書き直してしまうようになりました。

こうなれば作業など終わろうはずもありません。この段階を既に乗り越えたという方も読者の方には多くいらっしゃると思いますが、ご立派な事だと思います。WEB小説に締め切りはなく、だからこそどこかで諦めが必要だというのは私がこの一週間で得た知見です。

今、私は沢山の不安を抱えています。まず、PVの事。私は企画で現在50作品近くの作品を読ませていただいているのですが、そうした中の面白い作品でもPVが0のものもあったりして、そうした作品を見る度に私もその道を辿るのではないかという不安があります。

次に、時間の不安です。一応プロットはもうあるのですが、どこかに大きな落とし穴があって、大幅な修正を迫られるのではないかといった不安がございます。

とりあえず書くしかないので書き進めますが、もし私と同じ不安をお抱えだという方は安心してください。私も不安です!

こうなるとまず作品プラン自体にも疑問が生じます。いわゆる「andの罠」という奴で、私がなんとなく組み合わせたタグは大失敗なのではないかと思えてきてしまったわけです。

作品を作る際に人気なものを組み合わせるという手法はどこでも取られていますが、その際にお客様となる範囲がandかorかは見極める必要があるというお話ですね。

私はそういったお話を有名なゲームプランナーの方のセミナーに参加して知っていたのですが、本作はあまりにも思いつきで書いてしまったため全く気にしないで始めてしまっていました。ですが、もう引き返せません…。

そのプランナー様いわく、正直andかorかは運次第で、毎回orが狙える方法が見つかればそこが天下を取るとのお話でしたので(そりゃそうだ)、今の私はそれほど気にする話ではないかもしれませんが、どの層にも満足していただかなければそもそもの土俵に立てません…。

あと、シンプルに寝取られモノって書くのがめちゃくちゃ難しいです。否が応でも三者の目線が必要ですので、タグ選びから上級者感が…。

そんなこんなで私の初めての執筆は挫折続きで幕を開けました。

これからについて

愛着が湧いてしまった以上、ここで筆を折るということは私もしたくありません。ですが、時間は無限にあらず、ある程度の時間制限を設けることが肝要だと感じています。

現在一週間で3話なわけですが、この記事は現在まあまあな文字数ですがまだ書き始めて10分も経っていません。ここまでとは言わずとも、まずこのペースで一時間6000字、どれほど誤字脱字あるいは同じ表現の連続があろうとも一話を書き終えてしまい、後からまとめて修正するのもありかなと思っております。

また、本企画は実験である以上、会話文の量の調節など色々な実験をしているのですが、諦めることにしました。

とりあえず本作は、作者である戸津坂京介が長年温めてきた意欲作という形で世に出すことに決めました。

それと今後はラノベ一冊分の物語を書く前には、あらかじめ企画をしっかり立てて始めることを心に固く誓いたいと思います。

拙い文章をここまで読んでくださりありがとうございました。小説をお書きになっている方は一人ではないので頑張りましょう!

あと、私の作品が出来ましたら宣伝しますので応援してくだされば嬉しいです(T_T)

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プロフィール
戸津坂京介

戸津坂京介

小学生の頃に歴史小説にドはまり。中学でラノベ、高校で雑食になりました。しかし、大学で文学史にハマってしまい以降は歴史書や専門書ばかり読み漁っています。
Twitterのフォロワーが三桁なのでフォローしていただくと泣いて喜びます!
父親が犬猫論争で一ヶ月間家出したことがあります。

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