戸津坂京介と申します!この度私はなろうポータルと題しまして、WEB小説の書き手の方、読み手の方双方にとって有益な情報を発信するサイトを立ち上げました!
主にコンテストの情報や、書籍化作品の加筆、オリジナル部分をご案内していこうと思っているのですが、何分、
サイト出来立てで、フォロワー様が少な~い!!!
ということでサイトを立ち上げた記念と、Twitter上の皆様へのご挨拶を兼ねまして『サイト立ち上げ記念!フォロワーさんの小説300作読む』企画!を行う運びとなりました!!!
まだまだご応募お待ちしておりますので、どしどし皆様の力作を送ってくださいまし!!!詳細はTweetを貼らせていただきますね?有益な情報を発信して参りますのでフォローもしていただければ嬉しいです!
投稿サイト等は自由ですので、皆様のリプライをお待ちしております!
それでは早速11作品目から20作品目までご紹介していきます!
目次
サルビアの育てかた
本作品はビスリン様の『サルビアの育てかた』という作品になります。この作品はタイトルやあらすじを含め、最初は女性主人公かと判断していたのですが、意外や意外、兄の目線で進んでいきます。
作中で起きるイベントは正統派の恋愛小説のものなのですが、それらの多くが兄目線で描かれていることに新鮮さを感じましたね。ですがその分兄ヒルスは等身大の男性で、恋愛小説にありがちな超高スペックの男ではありません。いや、イケメンでダンスが上手いのですが、精神的には成熟しきっているわけではありません。
そしてヒロインであるレイも、主人公のように成長を重ねていきます。そのため、恋愛小説に必須の要素である障害の数も二倍ということでまさに「じれじれ」ですね笑。その分二倍感情移入できるのでいいんですけどね笑
こういうじれじれのラブコメを楽しく読ませるのは文章力が非常に要求されると思うのですが、ビスリン様は非常に丁寧に心境を描写されておりその地の文も兄妹の成長に応じて書き分けておられます。そこが本当に凄い。
義妹との恋愛作品と少し特殊ですが、総じて恋愛小説としてクオリティが高いので是非手に取ってみてください!
あと本人は何故かTwitterで常にムラムラを訴えています。何故。
色彩の大陸1~禁断の魔術
こちらは谷島修一様の『色彩の大陸1~禁断の魔術』という作品です。この作品は硬派なファンタジーとのことで、確かに二つの要素で硬派です。
まず文章ですね。一般にライトノベルは会話が4,5割、WEB小説は6割を超えることもあるのですが、この作品は地の文だけで一つの話が終わることもあります。
ですが文章の内容自体は過度に修辞的というわけではなく、本人の思考や会話がまとめられたものも多く、リーダビリティは高いと感じました。
そしてもう一点の硬派ポイントなのですが、物語のストーリーそのものですね。ファンタジーと一口に言っても様々ですが、谷島様の作品はファンタジーの中でも戦記物の要素が強く、魔法や竜のいる世界の戦争を力強く描いています。
しかし戦記物としてみても特殊であり、この作品の主人公は大勢に影響を与えるほどの力を有しておらず(シリーズものの1作目のみの感想です)、基本的には戦争の裏で息づく市井の人々、木っ端軍人の暮らしが中心で、平均的なWEB小説よりも異世界を生きる一人の人生の解像度が高いです。
こういった渋い小説を読みたければ下記のリンクから、どうぞ!
彼女と出会ったその日から~なぜ俺は毎日写真や動画を撮られるのだろうか~
こちらは雪様の作品で『彼女と出会ったその日から~なぜ俺は毎日写真や動画を撮られるのだろうか~』です。
この作品は連載中の作品ではあるのですが(2021/11/25)段階で既に一つの物語は完結しています。始め主人公は家庭環境などの影響で暗澹たる気持ちで入学式を迎え、文章も非常に暗いです。
ですがその表現はヒロインとの出会いが主人公をいかに変えたかの対比をより強調し、その出会いをより運命的なものにしています。
最初はヒロインに主人公が攻略されるのですが、そこから実はできる子だった主人公が今度はヒロインを攻略して、という恋のシーソーゲームが面白いですね!恋の障害もいきつく間もなく訪れ手を休めず読み進めてしまうこと間違いなしです!
文体は淡々としているかと思いきや、ヒロインの目線だと揺れ動く気持ちの描写がきっちりとなされており書き分けも見事です!そんな小説を読みたいなら下記ボタンをプッシュです!
死を招く愛~ghostly love~
本作は一布様の『死を招く愛~ghostly love~』となっております。
ご本人がTweetでご紹介されているあらすじだけで興味を惹かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ですが、この物語を私はただの復讐譚として扱いたくはありません。本作の主題は間違いなく復讐劇ではあるのですが、そこに死んだ主人公の目線(作者様が主人公として扱われています)が加わることでまた違った深みが出ています。
復讐とは何か?をより考える機会を与えてくれるんですよね。今我々が、過激な復讐の物語というとコンビニで売られている漫画のような娯楽のイメージがありますが、実は「恋人や家族の復讐は正義か?」という主題は古くは七世紀頃のアングロサクソン人のホーン王の物語から人類の命題の一つでして、様々な語り方がされてきました。
しかし本作で復讐の原因となった被害者の目線が加わることで今までにない語られ方が生まれました。「あいつはそんなこと望んでいない」というセリフはジョジョ六部のあの名言が生まれるずっと前から陳腐化してしまいましたが、実際に被害者の目線を常に定点的に描き出すという試みは非常に面白かったです。
文体は心情描写が中心ですが、復讐劇の立役者である女性が超越的思考の持ち主で、我々は死した主人公の気持ちも知っているぶん否が応でもメタ的な視点に立たされます。それでも理解できるんですよね。没入感ではなく、最初から物語に達観してしまうような感覚。
クライマックスのシーンは最初から予見できていて、だからこそ悲しい。
完結済みですので全編通して読むと満たされた気持ちになること間違いなしです!!
百合カップルを眺めるモブになりたかっただけなのに。
こちらの作品は蒼風様の『百合カップルを眺めるモブになりたかっただけなのに。』という作品になります!
タイトルからの引きが凄いですよね。百合好きな主人公が女性に転生し百合カップルを眺めるつもりが眺めるだけでは済まなくなってしまい…。という展開で、百合について一家言持っている私は「これって百合なのか?」と思いながら読み進めていました。
ですが、百合でしたね。中々親友の位置すら確保できないもどかしさや、その癖嫉妬はしてしまういじらしさなどは百合そのものです。ですが、文体は非常にコメディチックなラノベによっている部分も強く白ユリとの咲く花園にネット小説世界の住人が転生してきた!みたいなミスマッチ感が面白かったですね。
実際文体もコメディ調と心理描写で書き分けられていて、わざとなのかは分かりませんが主人公と転生させた神の異物感というのが際立っていましたね。
展開は非常にじっくりと進んでいき、人間関係を中心に描く作品ならではなのですが、一般のWEB小説のように簡単に好意が動いたりしません。そういったハラハラもある分読み進めていってしまう作品なのでしょうね!
そんな本作が読みたいのであれば下のボタンをプッシュです!
散華のカフカ
こちらは燈様の『散華のカフカ』という作品です。
この作品は紹介者様はSFとおっしゃっていたり、タグにはディストピアとつけられていらっしゃいますが、恐らく世紀末ものが一番近いように個人的には感じましたね。
荒廃した世界における戦いが中心で、その中でお互いが主義をぶつけあう。それがこの物語の主軸です。異能力バトルは最近読んでいなかったのですが、やはりいいものですね。私的には異能力ものは個人の主義を能力に宿す事ができ、こういう物語を特に引き立ててくれると思います。
世界観も作りこみがなされていて、多くの人物の思惑が主人公の周辺を渦巻いている感じは戦闘が中心となった世界ならではという感じがします。
本作では生命武器といった独自要素があり、「生命開放、零絶包丁・千切」といった技名が出てきます。こういった技名が出てくる作品が好みという方は是非!
また地の文もきちんと世界観に合わせて設定されており、世界に酔いしれていけますね!
そんな本作を読みたいなら是非!
【連載版】寝取られて始まる、冴えない俺の人生成り上がり譚
こちらの作品は水鳥紗鳥様の『【連載版】寝取られて始まる、冴えない俺の人生成り上がり譚』という作品です。連載版となっているのは一度短編で書かれた作品を長編にリメイクした作品だからですね!
さて、本作は寝取られた冤罪でストーカー扱いを受けた主人公が成り上がってざまあする。という本当に王道のざまあ作品なのですが、たまたま幸運でざまあが成立するのではなく、主人公が努力で成り上がっていく物語なんです!
ざまあ物語というとそんな事実際に起こらないでしょ?と思ってしまいますが、この作品を見るとざまあって実は普通の事なのではないか?と思ってしまいます。というのも主人公は非常に努力家で、主人公に冤罪を仕掛ける人物は純然たる屑で、自分での努力を一切しません。
そう考えるとこの作品は「主人公が報われる量の努力をしたため報われ、何もせずにいた性格の悪い人が落ちぶれていく」という世の摂理を反映しているように思えます。主人公もいちいち「ざまあ!」といった感想を持たず、優しくて頑張り屋の新たな彼女を大切にすることに専念します。
本作の感想を読んでいると「偉い」という語句が見受けられ、上から目線の言葉ながら確かに!と思いました。
読んでいてスカっとする要素が抑えられているし、かといって主人公が共感ができないような人間ではなく、自分の努力で幸福を掴んでいるので嬉しいですね。成り上がり要素も面白い作品です。偉い。
「ざまあ」作品の中でも非常にクオリティが高いので一度でも「ざまあ」作品を読んで楽しいと思ったことがある人は是非読んでみるべきですね!
余談ですが私は就活をせずにこのブログを書いているので就活を頑張っている主人公を見て大いに心臓を傷めました笑。
魔法少女が異世界にやってきました!
こちらはそら・そらら様の『魔法少女が異世界にやってきました!』という作品になります。Tweetにておっしゃられている通り2021/11/25現在1,208,152文字でして単行本にして10冊ほどの文量がございます。
作品を読んでいて最初に思ったのが「何故書籍化されていない?」ということでした。そしてTwitterにお邪魔してみたところやはり書籍化経験のある作家様でしたね!
書籍化作家様に私が感想を述べることもないのですが、やはり会話文と地の文のバランスは抜群で読みやすさは目を見張るものがありますね。会話でキャラの良さが伝わり、同時に物語が進んでいく様は見習いたいと思います!
それとあまり感想でこの点が重要視されることはありませんが、起きた出来事が分かりやすいのが本当にありがたい。本企画が始まってまだ二回ですが、読者の気持ちに寄り添ってもらえているなという感じはひしひしと感じ、非常に心地よく読み進められました。
落ちこぼれの主人公が自分の活躍できる場所を見つける話なのですが、チートすぎるほどチートというほどではありませんし、一歩ずつ進んでいくからこそ共感もより感じられますね。
巻き込まれることもありますが、どちらかといえば仲間と主体的にすることを決めていく感じも冒険感があって楽しかったです。書籍化経験作家様の作品を読みたいなら下リンクから是非!
竜刃の詩
こちらは猫ノ天然水様の『竜刃の詩』という作品になります。
まだ連載中で、「あ、全11話だ!さくっと読めるな!」と思ったら一話ずつが非常に骨太のファンタジーで驚きました。何より驚いたのがこの作品は転生の定番である幼少から頭角を現す場面などを一切省き、苦難が訪れるシーンから描いているのですよね。
では転生者として描く意味がないのかというと、濃厚に描かれた世界観を表現する際に転生者が翻訳者となって我々にその世界独自の文化を伝えてくれる役割を果たしています。
チートがないというご本人のお話通り、主人公は自らの意志を持ちながらもそれを成す力を得るために努力を重ねます。人との繋がりを大事にしつつ一歩ずつ成長する主人公を見ると応援してしまうこと間違いなしです!
文章は会話は必要なだけといった感じで、世界を丁寧に描写するための文章に割かれており、身分毎の扱いなどが丁寧に表現されているのは世界観の作りこみを感じました!続きが読みたい作品ですね!
下記リンクからどうぞ!
爆裂令嬢(ボンバーガール)は、あきらめない~科学チートで乙女ゲームを攻略するの! アタシを追放した悪徳貴族は後悔しても、もう遅い!!~
こちらはGOM様の『爆裂令嬢(ボンバーガール)は、あきらめない~科学チートで乙女ゲームを攻略するの! アタシを追放した悪徳貴族は後悔しても、もう遅い!!~』という作品になります。
読み始めた時はあとがきに至るまでテンションが高く本当に爆弾で全てを解決する物語なのではないかと『竜刃の詩』との温度差で爆発したのですが、読み進めてみるとまったくそんなことなかったですね!
この作品、実はめちゃくちゃ丁寧な知識チートものの作品で、起こった問題を主人公が続々と科学の知見を利用して解決していく物語で、テンションの高かったあとがきも段々と有益な化学の知識や歴史上の知識を伝えてくれるようになり、知識欲が満たされるという意味で他の作品とは全く異なる喜びがあります!
それとこのタイトルを読んで、すっきりした読後感を味わいたい!と考えて開かれる人も多いと思いますが、そういった方も楽しめるくらいの主人公の快刀乱麻の活躍が見られます!
というか作者様の知識が本当に凄くて、なんでこんなテンション高い作品書いているんだってギャップも面白かったです笑。
下記リンクからどぞ!
11~20作品を読んでみて
お疲れ様です。前回より時間がかかってしまってやはり文章量によってかかる時間がかかってしまうなと思いました。
それと私は読むスピードが非常に速いのですが、目は追いついても手首が痛くなってきました笑。元々文章は大量に打っていたので指は腱鞘炎気味なのですが、作品を読み進めることで手首も痛めることになってしまうかもしれません笑。
現在は一日かけて10作品ですがそれに加えてサイト本来の目的である書籍化作品の紹介等もしたいので、もっと手首のスナップを極めたいですね笑。
明日はできれば企画を進めつつも新たに記事も書きたいと思っていますので宜しくお願い致します!
また重ね重ねになってしまいますが本作に素敵な作品を送ってくださった作者の皆様、このページを読んでくださる方々も、誠にありがとうございます!