初めましての方も多いかと思います戸津坂京介と申します!この度私はなろうポータルと題しまして、WEB小説の書き手の方、読み手の方双方にとって有益な情報を発信するサイトを立ち上げました!
主にコンテストの情報や、書籍化作品の加筆、オリジナル部分をご案内していこうと思っているのですが、何分、
サイト出来立てで、フォロワー様が少な~い!!!
ということでサイトを立ち上げた記念と、Twitter上の皆様へのご挨拶を兼ねまして『サイト立ち上げ記念!フォロワーさんの小説300作読む』企画!を行う運びとなりました!!!
まだ募集は続けておりますので、どしどし皆様の力作を送ってくださいまし!!!詳細はTweetを貼らせていただきます!
ありがたいことに、立ち上げたばかりのサイトながら3000近くのviewを頂いておりまして、今後も伸ばすつもりですので是非皆様の作品を私にご紹介くださいね!
投稿サイト等特に規定はございませんので、皆様のリプライをお待ちしております!ただR18メインの作品のご案内は控えさせていただいております!申し訳ございません!
それでは早速31作品目から40作品目までご紹介していきます!
目次
星を巡る竜
こちらは夢想紬様の『星を巡る竜』という作品になります。
小説家になろうのSF作品というと流行りのVRモノを除けば星間戦争やディストピアモノが多いのですが、この作品は精神的に未熟な主人公が人格を有するAIをその身に宿して争うバトルものの趣が強いです。
SF世界の国家はというと大抵戦争によって荒廃しているか支配によって窮屈になっているかと経験上思うのですが、この作品に出てくる国家はどちらかというとファンタジー作品に登場する国家のようで和気藹々としており、戦争も起こっていはいますが話の焦点は常に主人公に当たっております。
そういう意味では狭義のSFという枠で捉えるだけではなく、王道の主人公成長譚として捉えることもできるように感じます!といっても、AIと人間の関係という問題は以前述べたように今文学界隈で再燃していますのでそこが表現されているのはお見事ですね!
悪役が現れ、強大で敵いそうにないながらも苦戦し、勝利するという2000年代に発売された少年向けの名作ゲーム感のあるストーリーでしたね。よく練られていて、それでいて複雑すぎず、熱くて、大人でも学ぶところのある、そんなストーリーだったと思います。
本作ですが、描写の量が一定で読みやすく、展開がトントン拍子に進みながらも置いてけぼりになりにくい印象を受けました。ご本人は分かりづらいかもしれないと仰っていましたが全然そんなことありませんでしたよ!
そんな本作がお読みになりたい方は下のボタンをプッシュです!
サウザンド・コロシアム
こちらは瀬川弘毅様の『サウザンド・コロシアム』という作品です。
私にとってこの物語を紹介するにはネタバレをどうするかの問題が非常に強くつきまとうのですが、多少解説が難しくなろうと最大限配慮することに致しました!もやもやした方はごめんなさい!
この物語は大きく二部に分けることができると私は思っており、そのどちらも楽しめたとだけ述べさせて頂くことをお許しください。
さて、この物語はデスゲームと異能力バトルを基軸に物語が展開されるのですが、デスゲームは極限状態での人間の心理、異能力バトルはバトルモノの中でもキャラクターに能力が依存していたり、心理戦になりやすいということから、実は相性のいい組み合わせなんじゃないかな?と、この物語を読んで思いました。
異能力バトルが話の一つの肝として存在しているのですが、癖のある能力も多いことからキャラが掘り下げられているだけでなく、キャラクター間の関係性も丁寧に描写されているのが良かったですね。
作者様のキャラを伝わりやすいよう表現したいという気持ちがヒシヒシと伝わってきて、その要素はサブストーリーの多さにも現れているような気がします。
もちろんバトル自体も成長や異能力によるギミックが盛り込まれており、誰が勝っても不思議ではないストーリー構造であることがより白熱させていただけました。
文体としてはWEB小説調で、スマホでも読みやすいかと。
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深淵の追憶 ─紅き瞳が映すものは─
こちらは戦ノ白夜様の『深淵の追憶 ─紅き瞳が映すものは─』という作品になります。
お祝いのお言葉ありがとうございます。
さて、この作品をご紹介するにあたって言葉を尽くすことも考えたのですが、ご本人がお書きになった解説が最も物語をうまく説明できていると思いましたので引用させていただきます。
記憶と感情、そして希望を失った少女。
全てを憎む孤独な魔王。
「貴様らの内から一人、生贄を捧げろ」
生贄として魔王に捧げられた彼女の運命は──。
少しずつ失われたものを取り戻し、新たなものを得ていく。そんな二人の切ない話。
https://kakuyomu.jp/
works/16816452218613671987
本作は総文字数2万文字と、読みやすくまとまっていながらも、引用させていただいた物語の筋書きに描かれている魔王と少女が失われたものを取り戻していく様子は非常に丁寧に描写されていきます。
お互いに何も満たされていないのに相手には与え続ける、そんな関係に胸が締め付けられながらも幸せな気持ちも胸中に去来します。
ラブコメの要素もあり、心理描写としての恋心の芽生えと同時に不幸な二人が安らぎを取り戻していく様が描かれているのが見事ですね。
ですが、物語は単純な心理描写にはとどまらず、非常に修辞に富んでおり、文章の美しさが見事に表れております。
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何やっても世界が滅亡するクソゲーに悪役令嬢として転生したけど、しぶとく生き残ってやりますわ!
こちらはタカば様の作品の『何やっても世界が滅亡するクソゲーに悪役令嬢として転生したけど、しぶとく生き残ってやりますわ!』という作品です。
今まで紹介した作品の中で最も私が平時に手に取りそうな作品でございました。悪役令嬢モノのストーリーというとよく婚約破棄からのざまあが取り沙汰されますが、本作はそういった要素は含まれておらず、前世の知識を持った主人公が世界滅亡の危機を免れるというのが主な筋書きになっております。
ですが、個人的に悪役令嬢モノで私が最も好きなパートは主人公が男性キャラを攻略していく(救っていく)パートでして、本作はその要素が多分に含まれていてたまらなく好きでしたね!
話の筋書きとして、窮地に陥ったキャラを救わなければ世界を救うことができないため主人公は東奔西走している間に無自覚に逆ハーを築いていきます!結果としての知識チートですが、私は非常に面白かったですね。
キャラクターも魅力的で、個人的にジェイドが好きです笑。
文体も馴染み深いWEB小説調で非常に読みやすく、オススメの一作です。カクヨムコンにもご応募なさっておられるようなので是非お読みになって応援しましょう!
異形ト化シタ極彩色世界ノ冒険譚
こちらはラジオ・K様の『異形ト化シタ極彩色世界ノ冒険譚』という作品です。
ご本人が自身の好みを詰め合わせたとおっしゃられているように多くの要素が物語に登場し、ラジオ・K様独自の世界観が作り上げられています。これもまたWEB小説の一つの在り方ですよね。
歴史/架空戦記/複数主人公/ポストアポカリプス/クトゥルフ/ロマン/異能力バトル/ファンタジー
こちらは本作のタグなのですが、客観的にみて、読者を選びそうですよね笑。ですが、私自身楽しく読めましたし、こういった要素に造詣の深い方には強くオススメできますし、新たな世界を開きたいという方にもやはりオススメの一作です。
こういった、ポストアポカリプスの表現、クトゥルフ、もしくは怪物とパニックといった要素への作者様の愛は私が保証致します。私自身はあまり詳しくないのに感じたほどでしたから!
文体は記述的で、どちらかといえば戦記モノによく見られる書き方であるといえるでしょうか。
そんな本作が見たい方はこちらからどうぞ!
凪る嵐に光明を
こちらは雪風風兎様の『凪る嵐に光明を』という作品です。妖物和風ファンタジーということですが、ほのぼののタグからも分かるように、地獄を踏破するというよりは地獄の町々を見物するといった趣の強い作品です。
地獄なのにパフェとか食べますからね。独自の世界観で地名まで凝っており、作者の和風ファンタジーの対する強いこだわりを感じます。総じて良い雰囲気の漂っている作品であるといえるでしょう。
ほのぼのした作品ながらも、かといって会話が騒々しすぎずゆったりとした日常会話が主軸に話が進んでいきます。
一応地獄に来てしまったのだから目的も様々あるのですが、現地民との交流を楽しむことが多いです。また女性主人公で、ラブコメ要素もあるのですが、そちらもどうやって活かされていくのかが楽しみな作品ですね。
特に序盤の文章は会話の運びが独特で情景描写も見事です。文体は改行の多い強めのWEB小説調ですが、会話文にこだわっているであろう作品だからこそできる作りですね!
そんな本作が読みたい方は是非!
エルフの森をキャンプ地とする! ~ブラック企業を退職してきた俺が妹とBBQをしようとしたらエルフの森で焼けてやんの え、ジョブ【ピットマスター】ってなによ?~
こちらはウサクマ様の『エルフの森をキャンプ地とする! ~ブラック企業を退職してきた俺が妹とBBQをしようとしたらエルフの森で焼けてやんの え、ジョブ【ピットマスター】ってなによ?~』という作品にございます。
こういった日本に存在する職業がその内容を伴ったまま異世界に降り立つ作品は数多く存在します。本企画でもコーヒー微糖派様の作品などを紹介していますね。
ですが、私はこのパターンで自身も知らない職業が来るパターンは初めてでしたね笑。どうやらピットマスターとはBBQの調理をする方のようです。

こちらがサブタイトルの一覧なのですが、ご覧いただければ分かるように本当に料理を中心に物語が進んでいきます。
ですが、人気を博した異世界グルメものが、異世界人視点の食レポや、料理が話題になっていく様を楽しむのに対して、この物語は主人公の周辺で物語が展開することが多くちょっとテイストの異なる異世界グルメ作品となっております(グルメだけに)。
主人公も異世界にすっかり馴染み、女性との出会いから恋愛まであり、スローライフものともといえるかもしれません。
文章は会話中心ですが、会話も地の文もノリが軽く非常にコメディ色の強い作品です。
そんな本作の読みたい方は下記のリンクからどうぞ!
愛国の聖騎士アリス~最強の騎士に憧れる少女の成長譚と閃光の戦乙女と称される女騎士の英雄譚~
こちらは山口マミカ様の『愛国の聖騎士アリス~最強の騎士に憧れる少女の成長譚と閃光の戦乙女と称される女騎士の英雄譚~』という物語になります。
主人公の幼い頃に起こった事件から、少女が成長していく過程を一歩一歩描いています。
私はこの企画が始まってから「丁寧な描写」という表現を多様して参りました。それはもちろん真実で、しっかり筆に力を乗せて書いていると感じた場面で感想を述べています。
ですが、この作品では「一歩一歩」と表現した理由は、力があるだけでなく、引き込まれる文章であると感じたからです。
人と出会い、争いを越え成長を遂げていくストーリーは「王道のファンタジー」と一口にまとめることも可能でしょうが、ここまで巧みに描かれた作品は珍しいと思います。
更にキャラも魅力的で、成長物語というと大きく「立志伝」と「教養物語」に二分できるかと思うのですが、本作は前者寄りで、素直な少女がひたむきな努力によって、自分の意志を曲げることなく活躍していくため、応援したくなること間違いなしです。
その点はレビューやコメントの多さからも明らかで、非常に多くのレビューが寄せられておりました。
文体は会話が主体のWEB小説調ですが、先述の通り主人公の考えていることに一貫性があるため特に過不足は感じませんでしたね!
そんな本作が読みたい方は下記リンクからどうぞ!
この命、黄昏の海に沈もうとも
こちらは日埜和なこ様の『この命、黄昏の海に沈もうとも』という作品になります。
二作品ご紹介頂いておりますが都合上、『この命、黄昏の海に沈もうとも』のみを読ませていただきましたことをここにお詫び申し上げます。
さて、本作は本企画初のBL(ボーイズ・ラブ)を描いた作品になっております。
この作品は一章で骨太なファンタジーの世界観が展開され、次章からBLシーンが出てきます。その点はこの作品の感想欄でもよく言及されていますね。
ですが、そういったBLシーンを分けて考えるべきではなく、むしろ一章で周辺の障害が丁寧に描かれるからこそ、その後の心理描写により深い理解が生まれるのだと思います。
タイトルなどからも分かるように本作品の主人公等の物語には障害も多くございます。本作は骨太の世界観が展開され、それら全てが過不足なく表現されているファンタジーで、だからこそ主人公等の苦悩により深く理解できます。
文体は叙情的で、いい意味でWEB小説らしくない心動かされる文体となっています。
BLがお好きな方にはもちろんファンタジー作品が好きな方にもオススメできる作品です。
惑星の中心に向かって振り下ろす! ~凡庸な剣士見習いトールは、『与える者』により最速の一撃を手に入れた。創意工夫と研鑽の積み重ねにより、剣士の高みを目指す!
こちらはこいこい様の『惑星の中心に向かって振り下ろす! ~凡庸な剣士見習いトールは、『与える者』により最速の一撃を手に入れた。創意工夫と研鑽の積み重ねにより、剣士の高みを目指す!』です!
それでは泣いて喜んでいただきましょうか!
本作はタイトルでは主人公が突然チート能力を手にする物語のように思えますが、全うな努力を積んできながらも今ひとつ決定力を欠いていた主人公が必殺の一撃を編み出した!という解釈でも全く問題のない作りになっております。
事実、主人公の持つ能力は異能力として扱われもするものの「非常に強い上段斬り」といった様相で、もっと派手な異能を持つキャラクターが続々登場します。創意工夫と研鑽の積み重ねにより剣士の高みを目指す!というタイトルの通り、実際に手に入れた異能でどうやって相手の異能を打ち崩すか!も戦闘の主だった要素の一つになります。
主人公もそうですが、女性キャラが可愛くてよかったですね!また本作はラブコメ要素も強く、WEB小説調というよりどちらかというとラノベ調の恋愛が展開されていきます。
文体はWEB小説調ですかね?とても読みやすいです。
そんな本作を読みたい方は下記リンクから!
おわりに
お読みいただきありがとうございました。
最近ではフォロワー様も毎日徐々に伸びており、嬉しいかぎりですね!まだ300人ですが…。ですが、この企画立案当初の目標人数でしたから、これからまた心を入れ替えて頑張っていきたいです。
まずそのためにはこの企画をやり遂げ、文章を磨いていきたいですね。
また、企画自体は続けていけるのですが、自身の作品を書く時間が取りづらく、そちらも今後工夫していけたらよいな~と思います。
自分でコンテストをまとめていながらも、「あ、このコンテスト応募したいな」って思いますからね笑。思いっきり自分で自分の首を絞めています。
また、本企画は冒頭にも述べたとおり伸びやすい傾向にあり、実は私の書いたコラムよりも伸びております。そういった意味では皆様のお力を借りているようで申し訳ないです。しかし皆様の力になれているようで本当に嬉しく思います。
それではまた41~50でお会い致しましょう!