遅くなりました戸津坂京介と申します!
主にコンテストの情報や、書籍化作品の加筆、オリジナル部分をご案内していこうと思っているのですが、何分、
サイト出来立てで、フォロワー様が少な~い!!!
ということでサイトを立ち上げた記念と、Twitter上の皆様へのご挨拶を兼ねまして『サイト立ち上げ記念!フォロワーさんの小説300作読む』企画!を行う運びとなりました!!!
今回は21~30作品をご紹介致します!こちらから過去に紹介した作品をご覧いただだけますよ!
投稿サイト等は指定していませんので、皆様のリプライをお待ちしております!
目次
死神がカレシになりまして
こちらは青海老ハルヤ様の『死神がカレシになりまして』という作品になります。
本企画初めてのNolaノベル様に投稿された小説ですね。Nolaというのは小説を執筆しやすくするアプリソフトで現在では小説投稿機能もついています。
さて本作についての感想ですが、ご紹介当時はまだ三話だとおっしゃっていますが現在は更新も進み徐々に謎も解けて参りました。死神であり男子高校生でもある男性と女性主人公がようやく出会った段階ですね。
本作は謎だらけの状況、謎だらけの登場人物から始まる引きの強い作品で、私達はまだその引き部分しか確認することが叶わないのですが、んーむ。現段階では今後に期待が高まりますねとしか言えないですね笑。ただ、引きの部分だけにしても現段階ではストーリーの言及が難しいほどに謎めいた雰囲気が漂っています。
というか現在主人公ですら、「あれ?もしかして何かこの子変わってる?」って感じで、私は死神のカレより主人公が気になったり。
文体は文庫本とライトノベルの中間といった感じかと思いきやバタリと変わったりどこか掴みどころのない物語ですが、ここからどのように着地していくのか目が離せません。
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フロンタル・メティスの幸福
こちらは庚乃アラヤ様の『フロンタル・メティスの幸福』という作品になります。こちらは意識が監視された社会を描くSF作品なのですが、WEB小説では珍しく早々にバトルになるようなSFではなく、純正のSF作品で非常に関心しました。
物語は完結済みで、文庫本一冊程度の文字数で読後には少し考えさせられるがすっきりする、そんな作品です。
文体が非常に特徴的で、ハードボイルドというよりは恐らく米1920年代のロストジェネレーションの方々が書く文章が最も近しいのではないかと思います。何を隠そう私は村上春樹訳の『グレート・ギャツビー』が大好きだったりするので、読んでいて非常に楽しかったです。
あらすじを読まれてしまえば「ああ、そういう作品ね」と読まれない方もいるかもしれませんが、そこに宿る人々の軽妙なやり取りや、人物のシニカルな特徴描写などは実際に読まないと伝わらないことも多いです。
WEB小説にありがちな「設定で引っ張る作品」ではなく、「文章で楽しませる作品」となっておりますので、是非ご一読ください!
【 章紋のトバサ 】
こちらはオロボ46様の『【 章紋のトバサ 】』という作品になります!
本企画の目的は協力頂いた方の作品を感想を交えつつ紹介することであり、個人的な嗜好は排除しつつ皆様の小説をお読みしているのですが、駄目でしたね。とても好みだったと言わざるを得ません。
読まなければならない作品も多いのでACT1まででよいとのことでしたが、それ以上読み進めてしまいました。しかしこの作品の魅力を損なわないように説明するのは非常に難しいですね…。一見ナンセンスのようでいて綺麗に構成されていたり、更にそこの見せ方が嫌味でなかったりと今までにほとんどない小説であることは間違いないですね。
私が見た中ではロシアの名作幻想文学が近いような気がしますが、そこまで荒唐無稽でもないような…。本企画ではネタバレはなしなのでどこかふわっとした感想にはなってしまっていますが、一度ネタバレありでがっつり解説したくなる小説ですね。私は簡単な論文書けますよこの作品だったら。
文体は子供の一人称で進むのですが、それでもきちんと情報が伝わりますのでむしろ作品に漂う特有の雰囲気を増すことに成功しています。
そんな本作を読みたい方は下記ボタンから!チェキ!
【連載版】長年引きこもっていた屋敷から「お前の研究はもう必要ない」と追放されたので大賢者の正統後継者として自由に生きて行く事にします〜気が付いたら弟子に告白され、師匠を超える大賢者になっていました〜
本作は水篠ナズナ様の『【連載版】長年引きこもっていた屋敷から「お前の研究はもう必要ない」と追放されたので大賢者の正統後継者として自由に生きて行く事にします〜気が付いたら弟子に告白され、師匠を超える大賢者になっていました〜』という作品になります。
追放メインっぽいタイトルですが主人公が早々に吹っ切れるため後はずっと日常コメディの世界観で百合百合する作品になっています。
本作では女性主人公の目線で物語が進んでいくのですが、その地の文である主人公の思考が非常に面白いため、どのような状況であっても面白い無敵の小説です。
引きこもってばかりの主人公が楽な生活をしようとしていても色々と巻き込まれてしまうという物語なのですが、嫌のことがあっても主人公が脳内で腐してしまうため我々の元にその出来事が届くことには既に面白イベントに変換されているんですよね!
主人公が引きこもりを止めたことで成長するのかと思いきや全然成長しないのが安心感あっていいですね笑。
そんな元気を頂ける小説を読みたい方は下記のリンクからどうぞ!リベア可愛い。
逆異世界転移物語
こちらの作品はシンドー・ケンイチ様の『逆異世界転移物語』という作品になります。
主人公以外の人類が全員転移してしまい、人の絶えた地球で異世界から転移してきた女性達と共に生活する物語なのですが、タグにもあるようにホームドラマチックな作品で、世紀末で生き残ろうとするよりは異文化交流がこの作品のメインといってよいでしょう。魔法とか使えますしね。
日本の文化に異世界から来た女性達が驚いたり、逆に驚かされたりといったようにほのぼのした物語が続いていきます。アメリカのドラマで二つの国から来た家族が同じ家に住むものなどがありますが、形式でいえばそちらが近いでしょうか。
しかし、本作は舞台が日本ですので、日本のお菓子を食べてみたりと我々に潜在的に宿っているであろうリアクション欲求が満たされる作品なような気がします。外国の方が日本を旅行する動画とか楽しいですしね。
次は日本のどこを紹介してあげたら喜ぶかな~という妄想が勝手に進んでしまいますね!
文体は会話中心で軽快に進んでいきます。
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超一流清掃用務員異世界転生譚。元暗殺者兼公爵令嬢側近従者転生後、前世記憶復活、清掃魂覚醒。周辺汚染物徹底清掃開始。異世界清掃黙示録。 ~咆哮、清掃魂~
私はこれまでも色々なとことでブログを書いてきましたがこんな漢字だらけの見出しは今までもこれからもないでしょうね。中国語かと思ったら日本語ですので一瞬天才気分が味わえます。
さて、本作はコーヒー微糖派様の『超一流清掃用務員異世界転生譚。元暗殺者兼公爵令嬢側近従者転生後、前世記憶復活、清掃魂覚醒。周辺汚染物徹底清掃開始。異世界清掃黙示録。 ~咆哮、清掃魂~』という作品なのですが、作者様からの一言コメントでは「要するに、清掃用務員がメイドに転生。」となっています。
タイトルと一言コメントが逆なのでは?
感想も少しテンション少し高まってしまいましたが、真面目に解説すると現代の清掃用務員さんが異世界に転生して清掃をするという作品になっています。しかし前世の記憶が戻るまではアサシンとメイドをしていた主人公は何故か心の汚れまで取れるようになっており、清掃活動がやがて国をも巻き込んでいくようになります。
あれ?テンション下げたはずなのにぶっ飛んでるな…。しかしふざけているようでいて本作は数ある「転生して前世の職業を活かしていく系の物語」の読んでて楽しくなる要素も全て押さえており、実はそういう系統の物語の王道優良作となっております。
清掃用務員という職業が日本における勇者のような存在なのではないかと疑われるほど活躍していく様はみていてすっきりします!
現段階で単行本5冊分ほどの文章があるのですが、主人公が活躍するだけでなく、別の人物が成長、活躍したり実は伏線があったりして、タイトルで避けている方がいらっしゃればもったいないですよ!
是非一度読んでみることをオススメ致します!
結晶の魔術師
こちらは古口 宗様の『結晶の魔術師』という作品になります。役に立ちそうなサイトとのお声ありがとうございます!精進して参りますので今後ともよろしくお願いいたします。
本作ですが非常に大作となっておりまして、独自の世界観を丁寧に描写されており、しかしながら風呂敷を広げすぎず主人公とその仲間の歩みが一歩ずつ描かれており主人公達と共に世界の事を知っていける事が嬉しいですね。
悪魔と人間の合成実験の被験者である主人公が老人に拾われることで真っ当に育ち、そこからも更に出会いを重ねて成長していくという王道のストーリーで、文体もWEB小説というよりはバトルもののラノベ調です。
バトル要素もあるのですが、WEB小説にありがちな強さを見せつけるだけの戦いではなくしっかりと展開上意味のある戦いで成長することもあれば後退することもある、だから一戦一戦から目を離せないという熱い小説になっています。
独自の世界観で描かれる骨太なファンタジーが読みたい方は是非ご一読を!
ミーティアの工房~魔術と錬金術~
こちらは山のタル様の『ミーティアの工房~魔術と錬金術~』という作品です。
山奥のお屋敷で研究に没頭していた錬金術師と魔術師とその使用人達が尽きてしまった資金を稼ぎに行くという物語です。
秘められた実力者の存在が徐々に明かされていくというのはWEB小説において多く見られる展開ではありますが、本作はその要素が群像劇的に描かれています。
実力を明かしていくキャラクターが七人もいることによって我々も「こいつ、そんな技を隠し持ってやがったのか!」と明かされるモブ側も体感できるというロマンある作品となっています。
まさに七人全員が主人公といってもよいのではないかといってもよいレベルで、彼ら全員が力を隠そうとはしているものの、全員が無自覚に町を少しずつ変えていき。それぞれの影響で徐々に世界が丸ごと一変していくというのが面白い描き方だと思いました。
こういうメインキャラクターが複数人で別々に行動するものの、その影響は重なっていくという形式が大好きなのですが、私だけですかね?
そんな群像劇が読みたい方は、下記ボタンをPUSHです!
『アウト・オブ・灰塵世界』
本作はbaracuda@鬼叺 連様の『『アウト・オブ・灰塵世界』』という作品です。作品をご紹介頂きありがとうございます!
本作は戦争もある世界で前世の記憶を取り戻した主人公が人工知能の少女達のいる軍の部隊に配属される物語となっているのですが、戦争だけではなくディストピアを迎えた社会の階級意識や、人工知能の成長がじっくりと描かれています。
ちなみに現在SFとは別にまたAIの成長が真面目な文壇で注目されていますね。最早AIの成長問題はSFの領域じゃなくなってきているのかもしれませんね。作家の方は是非この作品を参考に致しましょう。
さて、文体はWEB小説というよりはラノベ調で独自の世界観を上手く紹介するための工夫がなされています。世界観は暗澹としていて、窮屈ですが、希望はまだ絶えていない。そんな世界が人物を中心として描かれています。
そのディストピア要素は作品名に上手く表れていますね。
硬派な作品とは仰っていますが、登場人物が個性的で息が詰まる世界の清涼剤となっています。
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All be one ! 〜燕の旅路〜
サイト立ち上げのお祝いのお言葉ありがとうございます!
こちらは夏野YOU霊様の『All be one ! 〜燕の旅路〜』という作品になります。驚いたのですが異世界転生しない小説の事を指すための現地異世界というタグがあるのですね。
さて、本作品についてですが、
容姿から女性と間違えられがちで尚且つ女性が苦手な主人公が世界一の冒険者を目指す話になります。この設定だけ聞くと凄く王道な少年漫画的立志伝かのように思えるのですが、世界観はそうであっても集ったキャラクター達が特徴ある人物ばかりで、敵と戦っているよりは仲間と馬鹿やっている時間の方が長い、そんな小説です。
物語は迷宮攻略を中心に進んでいくのですが全員の足並みが中々揃わずいつもピンチに陥ってしまうというまさにドタバタコメディです。
いわゆるキャラ小説というのでしょうか、登場人物の魅力を出す事に焦点が当てられており、文体もセリフが中心でまるで劇をみているように物語が展開されていきます。
登場人物の過去などの設定も作りこまれていそうで、今後より掘り下げが進んでいくことが予想されますね!キャラについて詳しくなってから読み返してみるのもいいなと思いながら読み進めておりました!
そんな元気になれる本作が読みたいなら下記ボタンをPUSHです!
おわりに
ここまでお読みくださった方並びに作品を紹介してくださった皆様方、誠にありがとうございました。
今回も非常に面白い作品ばかりでした。特に好みの作品が多かったので楽しかったですわあ。
今回は異世界転生ものが少なく、何故か錬金関係の作品が多かったですね。また、お気遣い頂いて途中まででいいと言ってくださる方もいらっしゃるのですが、何故か最後まで読んでしまうんですよねえ。なんででしょう。
まだまだ一割しか本企画は終わっていないのですが、現段階で既に文庫本50冊分くらいは読んでいるのではないでしょうか?私の母は一冊本を読むのに一月かかるのですが、母親が小説300冊読む企画を始めようとしたら全力で止めようと思います。
まだまだ小説紹介は進めていきますのでよろしくお願いいたします!