初めましての方も多いかと思います戸津坂京介と申します!この度私はなろうポータルと題しまして、WEB小説の書き手の方、読み手の方双方にとって有益な情報を発信するサイトを立ち上げました!
主にコンテストの情報や、書籍化作品の加筆、オリジナル部分をご案内していこうと思っているのですが、何分、
サイトが出来立てで、フォロワー様が少な~い!!!
ということでサイトを立ち上げた記念と、Twitter上の皆様へのご挨拶を兼ねまして『サイト立ち上げ記念!フォロワーさんの小説300作読む』企画!を行う運びとなりました!!!
まだたったの150作しか届いていませんので(2021/11/23時点)、どしどし皆様の力作を送ってくださいまし!!!詳細はTweetを貼らせていただきますね?
投稿サイト等は自由ですので、皆様のリプライをお待ちしております!
それでは早速1作品目から10作品目までご紹介していきます!
目次
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
こちらの作品は、月城 友麻様の作品で『捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ』となっております!
本作は私がツイートをした本当に直後にご紹介頂いた作品で、Tweetにオリジナルの動画を添付なさるなど作品への愛を半端なく感じる作品となっております。
作品の内容は転生ものではあるものの、転生前の主人公も異世界の住人であり、一見ハイファンタジーものに思えます。ですが…。
ネタバレに繋がるかもしれないと思い控えようかとも思いましたが、ご本人がTweetに載せられておられますので言ってしまうと完全に異世界の住人である人々はスマホを介して現代日本に干渉することが可能となっております。
作者様があらすじにおいて「テンプレを超えた」とおっしゃっているのは正にこの点で、現状連載中ではありますが、主人公の生まれ育った異世界と現代日本の関係が徐々に明かされ、主人公が今後日本とどういった関係を持つのか気になる作品となっております。
異世界、ゲーム世界、現代日本の関係はWEB小説の分野ではあらゆる表現がなされていますが、この作品のように複雑に絡み合っている作品はそうそうないかと存じます。
文章は会話文と擬音が主体で、状況を説明するのではなく会話でほとんどが展開されていきますので、キャラの掛け合いのテンポを脳内で想像すればより楽しめますよ!
憧れの美人女性警官の身体になった天才柔道家の少年は、廃墟と化した日本の隔離地方都市でバイオハザードに立ち向かう
こちらは斎藤タミヤ様の作品で、『憧れの美人女性警官の身体になった天才柔道家の少年は、廃墟と化した日本の隔離地方都市でバイオハザードに立ち向かう』です。先ほどの月城様の作品に続いて専用の画像が添付されているという事実に驚愕し、本企画のレベルがとんでもないことになるのではないかという未来を予見させて頂けました!
文章力の高さと戦闘シーンの上手さは、電撃文庫の現役作家さんのお墨付きです。とはご本人の談ですが、本当に現行して発刊されているライトノベルと比較しても上位に入る文章力であると感じました!
私は電撃文庫の描写力でいえば九岡望様の『エスケヱプ・スピヰド』の戦闘描写などは随一であると考えているのですが、斎藤様の本作は戦闘の情景描写において匹敵するほどだと感じましたね!!!
WEB小説では難易度が高いのか戦闘描写を凝るのはあまり一般的ではないですが、こういった描写ができるとキャラを好きになるのではなくキャラに惚れるといった感じになれるのが嬉しいですね!
物語の内容はタイトルの通り…といいたいところですが、単行本一冊分の分量で完成された物語の中で全てのキャラの掘り下げが満遍なく行われており、タイトルで説明された以上の展開が待ち受けています。
本作は恐らくコンテストの公募に向け単行本一冊でまとまるように筋書きが作られているのだと思いますが、一巻完結だからこそ謎が残ることなく回収されていく喜びを特に最終面においては感じることができ、読了感もすっきりですので、是非読んでみてください!有料級の作品だと思います!
絶望の箱庭~鳥籠の姫君~
こちらは神崎 ライ様の『絶望の箱庭~鳥籠の姫君~』という物語になります。まだ連載始まって間もない作品ですが既に挿絵が用意されていたり、語るべきことが多かったのでご紹介させていただきますね!
現行部分まで読んだ私がこの作品を一言で表すとするならば『馴染み深い少女漫画の戦闘もの×現代異能ラノベ』だと感じます。馴染み深いというのは少女漫画の名作が多かった10年ほど前の作品群をイメージしているのですが、私が似ていると感じたのは、その世界の作りこみについてです!
この作品では現実とは別の空間が登場するのですが、その周辺で用いられるのはウサギの人形やダークシルバーのロザリオ、ブラックオキニスなどどことなくゴシックメルヘンの雰囲気を感じさせる要素が多く、独自の異世界観を持ちながら、それを読者の直観に訴えかけることに成功しています。
学園ファンタジーということで好きな人は否応なしにわくわくさせられるストーリーでもありますし、今後の展開が気になる作品です!
是非一度ご一読を!
Fake Earth
Bird様の『Fake Earth』という作品です。本作は仮想現実に参加するタイプのSFなのですが、ありがちな仮想現実に困惑する主人公といった感じではなく、全員がクールに仮想空間にダイブしています。仮想現実とはいえそんなかっこいいことある?ってくらいクールです。
それもそのはず、本作の登場人物は敵味方含め自ら望んで仮想現実に身を投じており、戦闘の可能性があることをみな承知のうえで物語が進みます。この展開は見た事がないため非常に興味深かったです。
サイバーパンクというよりはハードボイルド調の小説に近いものを感じましたね笑。この物語は意外と戦闘を基調として物語が進み、とある特別な能力を持った主人公がそれを利用してどう状況を打開するのかが主な楽しみかなと思います。
文章はセリフと地の文の比率もよく考えられており、ところどころに世界観を補完する回想が挟まれそれが独自の哀愁を産み出しているのかもしれません!!!
ご本人も作品のあらすじにおいて投稿サイトにおいて苦しい英語短文タイトルながら人気であることを示してくださっていて、一つのWEB小説のモデルケースになりうるのは間違いないですね。
またSF作品というのは往々にして設定が最重要視されるのですが、この作品も設定の作りこみは非常に力が入っており、SF好きにもバトルもの好きにも刺さる作品であることは間違いなしです!
お兄ちゃんは『妹が!』心配です
本作は斐古様の『お兄ちゃんは『妹が!』心配です』という作品です。ご本人も仰るようにラノベ調の作品で、地の文の書き方が特に顕著ですね!
ですが、現在も連載中である本作はWEB小説の特色である投稿型という特性を活かしストーリーが展開していく印象を受けました。
というのも本作は1回の投稿に付き2000字~4000字ほどで非常に読みやすくなっているにも関わらず、一回一回の投稿においてストーリーが進んでいきます。そのため、非常に軽快に場面が転換されていきます。
次々と読み進めていってしまう物語であることは間違いないですね!
ストーリーにおいてはヒロインとの掛け合いの要素がメインかと思いきや掛け合いながらも展開が進んでいき作者様の腕を感じます!それとヒロインの掘り下げが通常のWEB小説よりもしっかり行われているため主人公が何故ヒロインのために行動をするのかという点に共感できるのも嬉しいです。
ぽっと出のキャラではなく過去の蓄積のあるキャラクターとの旅は、あまり転生もののWEB小説ではなかったので新鮮な気持ちにしていただきました!皆様も是非ご一読くださいね!
結婚相手は魔王の尖兵!
こちらはジャワカレー澤田様の『結婚相手は魔王の尖兵!』という作品です。Twitterで面白Web物書きを自ら名乗るスタイルに期待が高まりますね!
敵女だって、恋をする。
2021/11/24 https://www.alphapolis.co.jp/novel/453119276/97568183
異世界の「闇の地」のヒルダは、2つの世界を跨いだ移動ができる唯一の魔操師。魔王デルガドの命により、「並木真夜」という名で日本の偵察を密かに行っている。日本の文化や神話、史跡などを調査し、どのような魔術や魔物が存在するのかを調査するのがヒルダの任務である。
日本での同棲相手・松島孝介を巧みに利用し……いや、何だかんだでからかわれたり弄ばれたり愛されたりしながら、日本の「怪」を調査するため主に首都圏内の史跡やジオスポットをマツダ・NAロードスターの助手席に乗って旅するのだった。
勘違い魔操師と元関取のメディアライターが繰り広げる、日本×異世界往復ラブコメ! でも実際は日本国内旅行がメイン。何だかんだ言いながら、ロードスターに乗ってのんびりまったりする小説です。
こちらがあらすじになるのですが、要素が多すぎて混乱してしまう方も多いかもしれないので、簡単にまとめると日常系ラブコメです。私も最初はどう読めばいいか分からず戸惑ってしまいましたが、最初の数話を読むとヒルダと松島の愉快な日常を描いたものであることが分かりました。
その事さえ分かってしまえば、現実世界に来て異世界とのギャップに戸惑う美女という皆大好きな展開が続いたり、日本の相撲の凄さに異世界の人がビビったりと愉快な展開が続くので非常に楽しめました。
ですが、結構大人の恋愛しているので一言に日常系といってしまうのは問題ですね。日常系大人のラブコメです笑。それと挿絵というのかな?3DCGのイラストが多数使われておりこちらもWEB小説でしか見ることのない表現方法です。でもヒルダさんはもう少し長いスカートを履くべきだとは思います笑
そんなハッピーな気持ちにしてくれる作品ですので皆様も読んでみてくださいね!
公爵令嬢の裏稼業
こちら藤烏あや様の『公爵令嬢の裏稼業』という作品になります!
WEB小説に染まっていると令嬢という単語のみで、「悪役令嬢ものか!?」となってしまいますが、そういった要素はなく、主人公は純粋な異世界で育った貴族子女であるというハイファンタジーものです。
ですが、その公爵家が裏稼業も行っており…、というのが本作のフックになっております。要素として召喚され、追放されたアルバートという青年との恋愛も描かれているのですが、そちらの恋愛要素がメインではありません。、
むしろアルバートと行動を共にすることによって主人公は自分が行ってきた裏稼業とはどういう意味があったのかを知り徐々に価値観が揺らがされていきます。
戦闘力、地位、容姿に恵まれ高スペックといって差し支えない主人公ですが、境遇としては利用されている状況が続いていたわけで、そんな彼女が実際には何を望んでいたのか?それに自らが気付いていく過程が丁寧に描写されています。
まだ現在は一章ですが、これからの主人公の成長から目が離せない作品となりそうです!
文体はさっぱりめですが、必要な心理描写はきっちりと抑えられており読者目線も嬉しいですね!こんな『公爵令嬢の裏稼業』を読みたいなら下記リンクからどうぞ!
平凡な女子高生のアタシが普通の高校生活を送ろうとしたのにも関わらず、隣の席になった奴に癖がありアタシが振り回されて非常に困る!〜ぼっちのアタシを救ってくれるんですか?え、違うの?〜
こちらは一木 川臣さんの『平凡な女子高生のアタシが普通の高校生活を送ろうとしたのにも関わらず、隣の席になった奴に癖がありアタシが振り回されて非常に困る!〜ぼっちのアタシを救ってくれるんですか?え、違うの?〜』という作品になります!

まず目次でびびりました。なんじゃこのサブタイトルは!
実際に読んでみると雰囲気としてはラブコメより完全に「日常四コマ」要素が強いと感じます。
実は私は日常四コマが大好きな人間なので非常に楽しく読めました。ちなみに漫画だと『咲 -saki-』が好きな人は『咲日和』を読みましょう。面白いので。
それとこの作品は欄外に作者様による人物の紹介などが挟まれており、それもなんか4コマ感あって面白いです。『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』とか、欄外ばっか読んでました笑
さて、本作はぼっちの女の子にちょっと変な友達ができ日常が徐々に楽しい方向に移っていくという形式の作品で、面白くないわけないのですが、喜ばしいことにWEB小説のコメディにありがちな絶対そんな会話しないだろ!のような会話ではなく「日常で人と会話しなれていない人はこういう会話になっちゃうかもね!」というラインでコメディ要素が抑えられており、読んでて恥ずかしくならないコメディなのが嬉しいです!
まだ連載途中で、これから恋愛要素が強くなるのかは分かりませんが、現在の形式で学校のイベントこなしていくだけでずっと楽しめちゃいそうです!これからラブコメになるのか目が離せません。
でも感想述べる企画開いておいてなんなのですが、日常系だと良い感想を書くのが難しいですね笑。主人公が可愛いのは確かですので是非ご自身の目で確かめてみてください!
ラストホームズ
こちらは飛鳥様の作品の『ラストホームズ』になります。本当に作者様の強い制作意欲を感じられる作品で応募いただけまして本当に嬉しかったです。
本作は現代探偵ものなのですが、文学史的視点に立ってみれば本当に知的好奇心がくすぐられる作品でして、というのも本作は探偵要素に加え怪奇要素が混ざっているんですよね!
元々探偵ものという文学のジャンルは怪奇文学からの進化でして、エドガー・アラン・ポーの『アッシャー家の崩壊』などの作品で、怪奇と思っていた事件が実は現実にも起こりうることだったというミームができ、その後に本来は読者が解き明かす怪奇を探偵というキャラを登場することで説明も可能にした、というのが探偵ものの始まりなのです。
そういう意味で怪奇×探偵のこの作品は相性抜群な要素を抑えていることは間違いないですね!
ここは感想を述べる場所ですので文学史知識はこのくらいにしておいて、本作はそういった探偵小説が元来持っていた怪しさも持った作品であるといえるでしょう。謎として残しておく方が美しいポイントではしっかりとそれが秘められ、美学が感じられます。
というよりそんな文学知識はおいといても、この作品が持つ熱量は凄まじいです。そもそも推理小説は一つの事件を書くだけでも相当苦労するのに既に5つ以上の事件が解決まで描かれており、強く感心しました。
文体も自然ですし、普段WEB小説を読まない方であっても書店に並んでいる小説と同じように読めると思います。軽く読める、といった感じではないですが推理しつつ楽しみたいといった方は是非ご一読ください!
ドラゴンリベレーション~夢と自由を追い求めて一人旅に出たら、種族進化とユニークスキルのスキル合成のおかげで世界最強になっていく元社畜の話~
こちらは山田康介様の『ドラゴンリベレーション~夢と自由を追い求めて一人旅に出たら、種族進化とユニークスキルのスキル合成のおかげで世界最強になっていく元社畜の話~』となっております。実は現代から異世界に転生してチート能力を使うという作品は10作品やって初めてなような気がしています。
さて、本作はいわゆる人外転生という奴でして、主人公はドラゴンに転生します。作中の異世界ではドラゴンは神聖かつ最強の動物なのですが、そうしたドラゴン達はほとんど外界に出ることがありません。
そんな中前世である現代日本の知識を持った主人公は積極的に外界の人間と関わっていきます。そこで様々な事件に巻き込まれる、というのが本作の流れですね!
それと私はスキルフェチではないのですが、スキルを得て強くなる過程が丁寧に描写されているのでスキルが好きな人にはたまらないのではないでしょうか。
また群像劇的に外伝で他者の成長が描かれ強大な力を持った主人公に影響された人々(とモンスター)がどのように人生を変えたのかも描かれており、主人公が活躍して終わりじゃないというのも面白いですね。
人外転生もスキルも好きな人はとことん好きなジャンルですので、お好きな方は是非読んでみてくださいね!
10作読んでみて
ここまでお読みいただきありがとうございました!気になる作品は見つかりましたか?
さて、この記事を書いた感想なのですが、
大体この記事を書くための所要時間が読むのも6時間なので毎日10作はきつそうですね。2ヶ月スパンの企画になるとは思いますが、皆様の作品には非常に勉強になることが多いですので、続けていきますよ~。300作を読んだ後私は更に成長しているでしょうね笑
ここまでお読みいただいた方には伝わっているかと思いますが、できる限り私の感じた面白さを伝えられるようにしております。ですが作者様の本当にお伝えしたいこととはずれた部分を面白がって紹介してしまうことがあるかもしれません。
ですので、あくまで私の感想として受け取っていただけますと幸いです!
まだまだ募集はしておりますので、今回の紹介を読んでご自身の作品も広めたいと思われた方は是非リプライくださいね!
また、この場を借りて御礼申し上げたいのですが、作品紹介以外に応援RTをしてくださっている方が多数いらっしゃり、そういった方には感謝してもしたりません!!!誠にありがとうございます!
それでは今から11~20作品を読んでいきます!